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galoistaka

ピアニスト三浦舞夏さん インタビュー最終回


7/5三浦舞夏ピアノリサイタルに向けて行ったインタビューの最終回です。


スタッフ:三浦さんは高校大学時代はどのように過ごされていましたか?

三浦:結構、真面目でした。今思うともっと遊べばよかったって思うくらい、真面目にやってたんじゃないかな。高校(桐朋女子校音楽科)入ってやっぱり周りのレベルの高さにちょっと焦って、頑張んなきゃって思って、目の前にやることに必死で、気づいたら卒業してました。すごい刺激もらって。

スタッフ:三浦さんは音教(桐朋学園音楽学部附属子どものための音楽教室)に小さな頃から、入っていて、そのまま進学したのではないですか?

三浦:いや、行ってなくて。高校受験の前にソルフェージュやって入って何とか間に合って。入ってからも必死でした。

スタッフ:徳永二男先生には室内楽を教えてもらっていたという?

三浦:徳永先生の奥様であるまさみ先生に小さい時から高校に入るまでみて頂きました。私がレッスン行くと兄が徳永(二男)先生のレッスン受けて、私は地下のレッスン室でまさみ先生のレッスン受けて、っていう感じでした。もちろん、高校入ってからは徳永先生に室内楽をみて頂いて、トリオ勉強しました。実はウチの母と父も徳永先生なので、もう代々!本当に、長い間、お世話になって。

スタッフ:実は高校大学の同級生に三浦さんの当時の様子をきいてみました。

三浦:えーーー?!笑

スタッフ:ピアニストのRMくん「こんな私にも朗らかに接して下さる優しい子です」

三浦:笑笑どーいうことだろ??笑

スタッフ:チェリストのATさん「そりゃもちろん、みんなのアイドル、まいきゃんです。ほんと、みんなのアイドルです。」アイドルだったんですか??

三浦:全然です!!笑 まいきゃん、は実は中学から呼ばれてて、中学のダンス部でヒップホップをやっていて、マイケルジャクソンとか踊ってました。しかも部長をやりました。入りたての頃に、先輩に命名して頂いて、じゃあ、まいきゃんね、みたいな。そっから、気に入ってます。

スタッフ:一見、体硬そうなのに。

三浦:いや、柔らかいですよ!ダンス、選んだ理由が週1だったっていう。なんかに入りたいけど、週1少ないやつ、と思って。楽しかったです。


スタッフ:今回のリサイタルのプログラムはどのようにして決めたのか、教えてください。

三浦:まずシューベルトの959(ソナタ20番)は最初弾きたいと思ってて、それを考えたときに、シューベルトはベートーヴェンをすごい敬愛してたので、ベートーヴェンも入れたいなと思って、あとは皆さんにいろんな時代の作品に触れて頂きたかったので、バロックでバッハも入れて、あとちょっとスパイス的な要素で全く違った響きも足したかったので、水の戯れにしました。

スタッフ:シューベルトの20番のソナタを弾きたいと思った理由はなんですか?

三浦:前からシューベルト自体に憧れを持ってて、特にA-dur(イ長調)の曲が大好きで、その世界観に憧れてずっとやりたいと思ってたんですけど、大切が故になかなか手が出せず、あと精神的にも着いていけてなかったので、まだ今でも全然早いとは思うんですけど、なんか多少なりとも色々経験して、いろんな感情にも触れて、今のタイミングでできる表現でやりたいなと思って。

スタッフ:この20番のソナタは、究極的に何を表現していると、三浦さんは思いますか?

三浦:シューベルトはとにかく孤独な人で、すごい若くにして亡くなってますが、もうずっと死を意識していた人なので、一見、すごく美しくて明るくてちょっと楽しいようなメロディーもたくさんあるんですけど、なんか私としてはその裏にちょっと寂しさとか悲しさとかそういうのを感じるんですね。底抜けに明るいってのは全然なくて、常に死を意識してたってのもあって、でもそこが美しいメロディーが生まれるシューベルトの最大の魅力でもありますし。

シューベルトの意志を汲み取って、表現できたらなって思っております。

スタッフ:最後に、三浦さんにとって、演奏すること、そして、音楽とはなんだと思いますか?

三浦:私にとっては、必要不可欠なのは間違いなくて、自分が目指したいのは、作曲家の作品の素晴らしさを楽器を通して伝えるっていう、そこが一番の目標でそのためにはあらゆる技術、楽器を弾く技術と知識と経験と、いろんなものを兼ね備えていないといけないことなので、そこを人生かけて追求していきたいなと思っています。

                            (2022年5月31日収録)



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